
「タイで出会ったこの子を、日本に連れて帰りたい」「バリ島移住が決まったけど、ペットは一緒に行けるの?」そんな不安を抱えて、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
実は、タイから犬や猫を海外へ連れて行くことは、想像ほど難しいものではありません。この記事では、タイから犬・猫を海外へ輸送するための現実的な流れを、分かりやすくまとめました。タイ在住の方、移住を考えている方、保護犬猫と暮らしている方は是非最後までお読みください。
本記事のポイント
- タイから犬・猫を海外へ輸送するために、本当に必要な準備と正しい順番
- 失敗しやすいポイントと、実際に起きたトラブル事例から学べる現実
- 万が一に備えるために、飼い主ができる現実的なリスク対策
このサイトはAI画像を使用しています
タイからのペット輸送は「逆算スケジュール」がすべて

「引っ越し日は決まっているのに、ペットの準備が全く進んでいない…」「もしかして、もう間に合わない?」
そう感じている方でも、正しい順序で準備をすれば3ヶ月で間に合うケースは少なくありません。(EUの場合)
ただし、やり方を間違えると一発でアウトになるのも事実です。
最も重要なのは、出発日から逆算して準備を進め、効率よく正しい手順で作業を進めることです。
特に日本やEU向けの場合、狂犬病抗体価検査と待機期間がネックになるため、行き当たりばったりでは間に合いません。
間違った手順で何度も動物病院へ行く羽目になった…という事態を避け、効率よく海外移住を進めるためにも、まずは落ち着いて正しい手順を理解しましょう。
正直、ペット輸送をここまで複雑だとは思っていませんでした。
最初は「業者に頼めば全部やってくれる」と軽く考えていたんです。
でも実際は、マイクロチップやワクチンの順番を少し間違えただけで予定がズレてしまい、追加書類や別料金が次々に発生しました。
「このままだとフライトに乗せられません」と言われた時は、本当に焦りました。
子どもの学校や引っ越し日は決まっているのに、ペットだけが一緒に行けないかもしれない不安でいっぱいに。
今思うと、最初に全体の流れを理解せず、逆算で準備しなかったことが一番の失敗だったと思います。
【手順1.】まず最初はマイクロチップ!!

step
1マイクロチップとワクチン〜出発3〜6ヶ月前
この時期に必ず行うべきなのが、マイクロチップの装着です。
使用するチップは ISO11784/11785規格 に対応している必要があります。これは国際標準で、多くの国で必須とされています。
マイクロチップ装着後、狂犬病ワクチンを1回目接種します。
step
22回目の狂犬病ワクチン〜出発3ヶ月前以降
1回目のワクチンから30日以上あけて、2回目の狂犬病ワクチンを接種します。
日本やEUなど一部の国では、その後に狂犬病抗体価検査(FAVNテスト)が必要です。
この検査結果が基準値を満たしてから、一定期間の待機が求められます。
日本の場合は180日待機が必要となるため、ここがスケジュール管理の最大のポイントになります。
step
3健康証明書〜出発10日以内
出発直前には、タイの獣医による健康診断を受け、健康証明書を発行してもらいます。
この証明書は有効期限が短く、ほとんどの国で「出発10日以内」が条件なので注意が必要です。
| タイムライン(逆算スケジュール) | |
|---|---|
| 出発3ヶ月〜6ヶ月前 | 目的地の規制確認、マイクロチップと1回目の狂犬病ワクチン |
| 出発3ヶ月前 | 2回目のワクチン接種、抗体価検査 |
| 出発1ヶ月前 | 健康診断、輸出入許可証申請 |
| 出発2週間前 | 航空券とケージの準備 |
| 出発1週間前 | 最終健康診断 |
| 出発当日 | 空港での検疫手続き |
【手順2.】タイ出国時に必要な手続き

タイからペットを出国させる際は、タイ農業省 動物検疫所(DLD)での手続きが必須です。
一般的に必要となる書類は以下の通りです(2025年1月時点)。
-
健康証明書(出発10日以内に発行)
-
狂犬病ワクチン証明書
-
マイクロチップ証明書
-
輸出許可証(目的地により必要)
スワンナプーム空港、ドンムアン空港、プーケット空港など主要空港には動物検疫所があり、出発当日に書類確認と輸出検疫を受けます。
注意ポイント
ここだけの話ですが、書類の不備で当日出国できないケースは本当に多いです。少しでも不安がある場合は、後述する専門業者に事前チェックを依頼するのが安全です。
| タイ農業省動物検疫所(DLD)ペット輸出手続き | |
|---|---|
| 手続き期限 | 出発の1〜5日前に手続きが必要 |
| STEP 1(出発3日前まで) | オンライン申請(推奨) |
| e-Movement登録 | https://newemove.dld.go.th/ アカウント作成(初回のみ)/ペットと飼い主の情報登録/必要書類をオンライン提出 |
| 手順PDF | http://aqs-suvarn-dld.go.th/wp/wp-content/uploads/2016/08/Regis-EN-MAR-2023.pdf |
| 当日手続きの注意 | 当日空港での急な手続きは不可能。事前にオンライン申請と出国日当日の手続きを要確認。 |
| スワンナプーム空港 動物検疫所(連絡先) | 電話: +66-2-134-0731-2 Email: qsap_bkk@dld.go.th |
狂犬病ワクチンは「種類」を間違えると輸送できない
ペットの海外輸送で多い失敗が、狂犬病ワクチンの種類を確認していないことです。
「狂犬病ワクチンを打てばOK」と思われがちですが、国によって認められるワクチンは異なります。
国ごとに異なるワクチン要件
狂犬病ワクチンには複数の種類があります。
-
不活化ワクチン(Inactivated)
-
生ワクチン(Live)
-
RNA・組換えワクチン など
このうち、
日本・台湾は不活化ワクチンのみを受け入れ、EU諸国でも不活化が主流です。
生ワクチンを接種してしまうと、輸入できず再接種が必要になります。
タイで接種する際の注意点
タイで使われている狂犬病ワクチンの多くは不活化ワクチンです。
代表的なブランドは Nobivac、Rabisin、Verorab など。
ただし重要なのは、証明書の記載内容です。
ワクチンが不活化でも、証明書に「Inactivated」と明記されていなければ無効扱いになることがあります。
証明書で必ず確認する項目
☑️ワクチンの種類が「Inactivated」と記載されているか
☑️「Live Virus」と書かれていないか
☑️製造元・ブランド名
☑️バッチ番号
☑️接種日・有効期限
目的地別の基本ルール
-
日本向け:不活化または組換えワクチンのみ
-
台湾向け:不活化ワクチンのみ
-
EU向け:不活化ワクチンが一般的
接種前に必ず目的地を獣医師に伝えることが重要です。
失敗しないためのポイント
- マイクロチップ装着後に狂犬病ワクチンを接種
- 英文証明書を発行してもらう
- 「Inactivated」の記載を必ず確認
- 書類はコピーを複数枚保管
この確認を怠らなければ、ワクチンでつまずくことはほぼありません👍
IATA規格のケージ要件は最重要ポイント

多くの人がつまずくのが、輸送用ケージの規格です。
航空会社は IATA(国際航空運送協会)規格 に厳密に従っており、サイズが合わないだけで搭乗拒否になることもあります。
まず大事なのは「立てる・回れる・自然な姿勢」
IATA規格の本質はとてもシンプルです。
-
ペットが中で立てること
-
向きを変えられること
-
耳や頭が天井に当たらないこと
この3つが満たされていないケージは、サイズが数センチ足りないだけでもアウトになります🙅
ケージサイズの考え方(難しく見えて、実は測るだけ)
計算式だけ見ると難しく感じますが、やることは「体の数カ所を測るだけ」です。
-
A:鼻先からしっぽの付け根まで
-
B:前足を地面につけた状態での肘の高さ
-
C:肩幅(左右の一番広いところ)
-
D:頭のてっぺんから床までの高さ
これをもとに、
-
長さ:A +(B ÷ 2)
-
幅:C × 2
-
高さ:D + 床材の厚み
というサイズ以上のケージを選びます。
短頭種は「安全マージン必須」
フレンチブルドッグやパグなどの短頭種は、呼吸トラブルのリスクが高い犬種です。
そのため IATA では、計算したサイズより最低でも10%以上大きいケージを使うことが事実上の必須条件とされています。
結果、当日カウンターで差し戻し → フライト延期という最悪のパターンに陥ります。ケージは「買う前に確認」が鉄則です☝️ˎˊ˗
利用できる航空会社と輸送方法
![]()
タイからのペット輸送では、以下の航空会社がよく利用されています。
-
タイ国際航空
-
ANA / JAL
-
エアアジア(制限あり)
-
シンガポール航空
輸送方法は、同伴手荷物扱いではなくカーゴ輸送になるケースが一般的です。
費用の目安は 25,000円〜100,000円程度ですが、サイズ・重量・路線によって大きく変動します。
目的地別に異なる輸入要件
ここからが「最も重要」と言っても過言ではありません。
目的地によってルールはまったく異なります。
🇯🇵日本向けの場合
日本は世界でもトップクラスに検疫が厳しい国です。
指定地域外(タイ含む)からの輸入では、
-
マイクロチップ装着
-
狂犬病ワクチン2回
-
狂犬病抗体価検査
-
180日待機
-
動物検疫所への事前届出(40日前まで)
が必須です。
詳細は農林水産省動物検疫所の公式情報を必ず確認してください。
🇮🇩インドネシア(特にバリ島)向けの場合
ここは声を大にして伝えたいポイントです。
バリ島への直接ペット輸入は違法で禁止されています。
必ずジャカルタ経由での輸入が必要となり、
-
輸入許可証(現地法人経由、取得に1〜2ヶ月)
-
ジャカルタで14日間の検疫(短縮される場合あり)
-
その後、陸路または国内線でバリ島へ移動
という流れになります。
違法に持ち込んだ場合、没収や最悪の場合安楽死のリスクがあるため、絶対に避けてください。
🇮🇹ヨーロッパ(EU)向けの場合
EU諸国では、
-
マイクロチップ
-
狂犬病ワクチン
-
ペットパスポート
が基本要件です。
非EU国からの場合、抗体価検査と3ヶ月の待機期間が求められます。
国ごとに細かい違いがあるため、必ず各国大使館の情報を確認しましょう。
プロに任せるという選択肢

正直に言うと、プロのペット輸送業者を使うだけで難易度は一気に下がります。
特におすすめされるのは、IPATA(国際ペット輸送協会)会員の業者です。
-
United Pet Express(バンコク)
-
Jetfast Pet Express(東南アジア全域)
-
Pet Travel Indo(インドネシア専門)
-
Groovy Pet Transport(実績15,000匹以上)
選ぶ際は、実績、見積の透明性、緊急時対応を必ず確認してください。
【重要警告】ペット輸送業者のトラブル事例と避けるべき業者
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しかし、そんな中でも人の善意を悪用したペット輸送詐欺やトラブルがあるのも事実です。
大切なペットと幸せの目的地へ向かう途中に悲劇に見舞われないためにも、ペット輸送の「業者選び」は妥協せずに行いましょう。
実際、書類や準備は完璧だったのに、業者トラブルで輸送できなかったというケースは少なくありません。
ここでは、実際に報告されているトラブル事例と、必ず避けるべき業者の特徴をまとめます👇
報告されている主なトラブル事例
① 後出し請求による金銭トラブル
最初は安い金額を提示し、契約後に
「書類追加費用」「緊急対応費」などを理由に次々と追加請求されるケースです。
例:「最初は180ドルと言われたが、最終的に倍以上請求された」
② 前払い後に連絡が取れなくなる
全額前払いを求められたあと、
突然連絡が途絶え、ペットの所在も不明になる深刻な事例も報告されています。
特に、
-
Western Union
-
MoneyGram
での送金を指定された場合は、詐欺の可能性が非常に高いとされています。
③ IPATA会員の偽装
「IPATA会員です」と名乗りながら、
実際には登録されていない偽装業者も存在します。
Facebookの Pet Transporter Reviews などでは、
同様の被害報告が複数確認されています。
安全な業者を選ぶために必ず確認すること
最も重要なのは、IPATA公式サイトで会員かどうかを自分で確認することです。
-
業者の言葉だけを信用しない
-
会員証の画像だけで判断しない
-
必ずIPATA公式ページで検索する
👉 「公式サイトで確認できない業者=利用しない」
これだけで、ほとんどのトラブルは避けられます。
52才女性
タイからカンボジアへ猫を輸送した際、業者のミスでケージから猫が脱走する事故がありました。連絡を受けた時は言葉を失いましたが、業者は状況を把握できておらず、こちらが質問しても曖昧な返答ばかりで、不安と怒りでいっぱいでした。唯一の希望は、首輪に付けていたAppleのAirTagでした。位置情報を頼りに自分たちで捜索を続け、脱走から1週間後、奇跡的に無事発見することができました。再会できた瞬間は涙が止まりませんでした。この経験から、業者任せにせず万が一に備える重要性を痛感しました。AirTagがなければ、二度と会えなかったと思います。同じ思いをする人が少しでも減ってほしいです。
費用の総額目安
費用は目的地によって大きく異なりますが、概算は以下の通りです。
-
タイ国内準備費用:10,000〜30,000円
-
航空運賃:25,000〜100,000円
-
輸入許可証:0〜150,000円
-
検疫費用:0〜50,000円
-
エージェント手数料:50,000〜300,000円
⚠️:一匹の目安(多頭移動の場合は書類手続きなどまとめて行うことが多く、費用はその分安くなります)
総額で10万〜60万円程度が目安になります。
よくある失敗と注意点
意外と知られていない落とし穴もあります。
-
短頭種は高温期の輸送リスクが高い
-
鎮静剤の使用はIATAで非推奨
-
書類の不備で出国不可になるケース
-
航空会社のペット枠が満席
-
ストレス過多で輸送中に脱走し行方不明
これを知らないと、本当に取り返しがつきません。

大事件発生で大いに反省
40代男性
「狂犬病ワクチンはもう打ってあるから大丈夫だと思っていました。まさか“種類が違うだけで輸送できない”なんて考えもしなかったんです。
タイの動物病院でワクチン接種を済ませ、日本への帰国準備もほぼ完了。でも空港の検疫で書類を確認されたとき、
証明書に “Live” の表記があるので受け入れ不可と言われました。その場で説明を受けて初めて、不活化ワクチンしか認められないことを知りました。
結局、再接種が必要になり、抗体価検査と待機期間が振り出しに戻ってしまい、予定していた移住はすべて延期。『ワクチンを打ったかどうか』ではなく、『何のワクチンを、どう証明できるか』が重要だったと、今なら痛感しています。」
準備チェックリスト(コピー用)
コピーして、準備が終わるたびにチェックを入れてください。
-
マイクロチップ(ISO規格)
-
狂犬病ワクチン2回(不活化ワクチン)
-
英文証明書
-
抗体価検査(必要国)
-
健康証明書(10日以内)
-
輸出検疫手続き
-
IATA規格ケージ
-
航空会社予約
-
輸入国の事前届出
最後に
タイからペットを海外に連れて行くことは、決して無理な話ではありません。
今すぐ準備を始めれば、3ヶ月後の出発にも十分間に合います。(EUの場合)
少しでも不安がある方は、まずは専門業者や獣医師に相談してみてください。
それが、あなたと大切な家族(ペット)を守る最短ルートです。
【免責事項】
本記事の情報は2025年12月時点のものです。各国の規制は予告なく変更される可能性があります。実際に輸送される際は、必ず以下をご確認ください。
① 目的地国の大使館・領事館
② 利用する航空会社
③ IPATA認定のペット輸送業者
④ かかりつけの獣医師
本記事の情報に基づいて発生した損害について、筆者は一切の責任を負いかねます。
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初めての海外移住
40代女性